文献詳細
特集 泌尿器科領域の救急疾患—診断・治療の新たな展開
文献概要
急性陰嚢症では,精巣の保存を第一に考え,臨床所見で精索捻転症が疑われれば緊急手術の適応であり,補助診断は不要である。臨床所見で判断できないときは,補助診断で精巣血流の有無を判定し鑑別する。現在,補助診断としては,施行の容易さからカラードプラー法が最も有用とされる。しかし,血流の判定ができないこともあり,臨床所見で精索捻転症が否定できない限り,試験切開を行うべきである。
掲載誌情報