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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻12号

1999年11月発行

原著

残尿量測定における携帯型超音波断層装置の臨床的有用性と問題点

著者: 新保斉1 影山慎二1 塚田隆1 鈴木和雄1 藤田公生1 中西利方2

所属機関: 1浜松医科大学泌尿器科 2共立湖西総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.999 - P.1002

文献概要

 37例について携帯型超音波断層装置(Bladder ScanTM BVI 5000)を用いて残尿量を測定し,カテーテル導尿量と比較した。BVI 5000による測定量とカテーテル導尿による測定量には,よい相関(r2=0.922)が認められた。他方,11例(27.9%)で30ml以上の差がみられた。一方で,両測定法に差を認める症例もみられた。BVI 5000測定量のほうが少なかった例は肥満,少ない膀胱内尿量などのために,超音波走査範囲内に全膀胱が捉えられていない場合が多かった。また,BVI 5000測定量のほうが多かったのは,肉柱形成やTUR-P後などの膀胱壁の不整を伴っている例であった。小児は本装置の適応ではないと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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