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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻13号

1999年12月発行

文献概要

原著

Grade2以上の膀胱瘤の手術成績

著者: 本間一也15 佐藤隆志1 笹尾拓己2 林謙治3 江夏朝松4

所属機関: 1王子総合病院泌尿器科 2旭川赤十字病院泌尿器科 3苫小牧泌尿器科クリニック 4江夏泌尿器科医院 5現 函館五稜郭病院泌尿器科

ページ範囲:P.1063 - P.1066

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 Grade2以上の膀胱瘤8例について,当科における手術成績を含め臨床的に検討した。手術の内訳は,grade2の1例,grade3の6例に腟前壁形成術+Raz式膀胱頸部吊り上げ術を,grade4の1例には腟前壁形成術+Raz式four-corner bladder and urethral suspenslonを行った。手術成績は,1例に軽度の膀胱瘤再発と尿失禁を認めたものの,他の7例では膀胱壁の下垂は消失し良好な成績であった。術前後のチェーン膀胱尿道造影での変化をみると,尿道傾斜角,恥骨下縁に対する膀胱頸部の高さは術後有意に改善していた。尿流測定での変化をみると,残尿量,残尿率は減少傾向を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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