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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻13号

1999年12月発行

症例

前部尿道に発生した尿道ポリープ

著者: 敦川浩之1 井内裕満1 橋本博2 金子茂男2

所属機関: 1市立稚内病院泌尿器科 2旭川医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1073 - P.1075

文献概要

 男性の尿道に発生するポリープは,比較的稀な疾患である。尿道ポリープは前立腺部尿道付近の後部尿道に多くみられるが,筆者らが経験した症例は,前部尿道に発生した非常に稀な尿道ポリープの1例である。症例は71歳,男性で,肉眼的血尿を主訴に1998年11月に来院した。精査の結果,血尿の原因は膀胱腫瘍と診断し,経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した。病理の結果,TCC G1<G2 pTaであり,術後再発予防のために膀胱内へTHP+Cylocideの注入を定期的に行っていた。1999年4月,再び肉眼的血尿を認めた。内視鏡上,前部尿道にポリープ状の腫瘍があり,経尿道的切除術を施行した。病理組織の結果,線維性ポリープと診断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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