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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻13号

1999年12月発行

文献概要

症例

一側部分切除を行った同時発生両側精巣腫瘍

著者: 足立祐二1 管野貴行2 六条正俊2 村雲雅志3

所属機関: 1足立泌尿器科クリニック 2釧路労災病院泌尿器科 3北海道大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1089 - P.1091

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 患者は32歳,男性。左陰嚢内容の有痛性腫脹により近医を受診した。左精巣に鶏卵大,右精巣に小指頭大の腫瘍が発見され,1989年3月6日,当院に紹介された。左高位摘除術と右部分切除術を行い,病理は左胎児性癌と右成熟奇形腫であった。術後検査はstage Iで,PVB療法を行い退院した。術後10年が経過するが再発を認めていない。血清LH,FSHが軽度上昇し,精子数は1ml当り2〜3×106個である。両側精巣腫瘍の手術法として,部分精巣切除術は今後考慮すべき治療法と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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