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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻13号

1999年12月発行

症例

インディアナパウチの自然破裂

著者: 塩路豪1 木村剛1 松沢一郎1 山形健治1 堀内和孝1 秋元成太1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1093 - P.1095

文献概要

 症例は46歳,男性。1995年4月,他院にて膀胱腫瘍に対し膀胱全摘除術およびインディアナパウチ造設術を施行した。1997年7月4日の早朝,咳嗽後に腹部激痛が出現した。近医を受診し,急性腹症の診断のもとに当院高度救命救急センターに搬送された。CT上腹水を認め,腹水穿刺液生化学検査にて尿の貯留と診断し,当科を紹介され受診した。パウチ造影にて造影剤の腹腔内への漏出を認め,緊急開復術を施行した。術中,パウチに径5cmの破裂孔があり,穿孔部周囲を切除後に孔を閉鎖した。患者は自己導尿を1日1回しか行っておらず,パウチの過進展および腹圧負荷が破裂の原因と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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