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綜説
文献概要
膀胱頸部の狭窄を示す疾患(いわゆる膀胱頸部硬化症)は,女性には少ないが男性では20%の頻度で認められるといわれる。50歳未満で診断されるが,50歳を越えると発生率が激減する。前立腺肥大症が50歳から急増することから誤診されている可能性がある。2つの基本的な型に分けられる。1つは器質的狭窄で,もう1つは機能的狭窄である。器質的な狭窄が多いと思われるが,神経障害や前立腺肥大症が加わると機能的要素が加味されると考えられる。前立腺肥大症と同じ下部尿路症状を来す疾患であるので,さらに研究されてもよい病態である。
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