icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻2号

1999年02月発行

文献概要

原著

前立腺肥大症に対する生体組織内レーザー凝固術(ILCP)の経験

著者: 野口純男1 河上哲1 岸田健1 上村博司1 武田光正1 矢尾正祐1 窪田吉信1 穂坂正彦1

所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.131 - P.134

文献購入ページに移動
 21例の前立腺肥大症の患者に対して生体組織内レーザー照射(ILCP)を施行した。穿刺回数は4〜16回(平均9.6回)であった。これらの症例について術前,3か月後,6か月後のIPSS,QOL,Qmax,体積および残尿量を評価した。3か月後で評価が可能な18例では,IPSS,QOL Qmax,体積,残尿量ともに全体の平均は有意に改善されており,6か月で評価が可能であった12例についてもすべての評価項目に関して術前と比較して有意に改善されていたが,3か月目と比較すると変化がなかった。合併症として尿閉2例,前立腺炎1例,後出血1例があり,再手術率は19%であった。以上より,ILCPは比較的安全な方法であり,適応を選べば有効な治療法であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら