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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻2号

1999年02月発行

文献概要

原著

シスプラチン誘発遅延性嘔吐に対するグラニセトロン,メチルプレドニソロン併用療法の評価

著者: 荻原雅彦1 鈴木孝行1 柳田知彦1 鶴谷善昭1 石橋啓1 山口脩1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.141 - P.145

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 シスプラチン(CDDP)を含む多剤併用化学療法を2コース以上施行した尿路性器悪性腫瘍患者18例に対して,グラニセトロン(Gra)単独投与,Gra,メチルプレドニソロン(MPL)併用療法を行い,その制吐効果について無作為化クロスオーバー法で比較した。急性悪心・嘔吐に対する両群の制吐効果には有意差がみられなかったが,遅延性悪心.嘔吐に対する奏効率は,Gra単独群で52.8%,Gra,MPL併用群で81.9%と後者が有意に良好であった。Gra, MPL併用群における制吐効果の改善は,遅延性悪心.嘔吐の危険因子とされるCDDP総投与量70mg/m2以上,初期制吐の無効例,女性および前治療を有する症例において顕著であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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