icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻2号

1999年02月発行

症例

高度血尿で発症した若年性前立腺癌

著者: 尾山博則12 伊藤貴章1 野田賢治郎1 小川正至1 山本真也1 三木誠1

所属機関: 1東京医科大学泌尿器科 2現 東京医科大学八王子医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.147 - P.149

文献概要

 43歳,男性。主訴は高度血尿。出血性ショックの状態で近医にて緊急開腹止血術施行後,当科へ転院となる。手術時の病理組織は低分化型腺癌で,転院時の血清PSA値は1,400ng/mlであった。前立腺癌stage D2と診断し,抗男性ホルモン療法を開始した。4週後にはPSA値も22ng/mlにまで低下し,症状も軽快し退院した。45歳以下の前立腺癌症例は比較的稀で,本邦で18例を数えるに過ぎず,高度血尿を主訴とする例は自験例が初めてである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら