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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻2号

1999年02月発行

症例

94歳男性に認めた精母細胞性セミノーマ

著者: 石井祝江13 栗田稔1 三浦一陽1 鈴木正章2 藍沢茂雄2

所属機関: 1社会保険桜ヶ丘総合病院泌尿器科 2東京慈恵会医科大学病院病理 3現 東邦大学医学部泌尿器科学第1講座

ページ範囲:P.155 - P.157

文献概要

 94歳,男性。1997年2月頃より右陰嚢の無痛性腫大に気付き,4月15日に当科外来を受診した。右精巣は小鶏卵大に腫大し,超音波検査では嚢胞状腫瘤に—部充実性の部位を認めた。4月21日,右高位精巣摘除術を施行した。摘出精巣は60×33×20mm大で,70gであった。病理組織学的には精母細胞性セミノーマであった。超音波検査やCT検査にて明らかなリンパ節や他臓器への転移はなく,年齢も考慮して経過観察中である。本疾患は比較的稀であり,セミノーマの好発年齢は30歳代であるが,精母細胞性セミノーマは40歳以降に多いとされている。筆者らの調べ得た限りでは,本症例は本邦最高年齢と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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