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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻3号

1999年03月発行

症例

女子巨大尿道結石

著者: 元森照夫1 島田明彦2 吉井愼一2 松岡啓2 野田進士2

所属機関: 1福岡県立柳川病院泌尿器科 2久留米大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.259 - P.261

文献概要

 症例は74歳,女性。脳血管障害で老人ホーム入所中,排尿はオムツにて管理されていた。ときどき下腹部痛の訴えがあったが放置されていた。頻回に尿道痛を訴え,オムツ交換時に外尿道口から結石を認めるとのことで当科を受診した。腹部単純撮影にて,尿道膀胱部にだるま状の67×27mmの石灰化像と膀胱内に小結石像を認めた。膀胱鏡下にペアンにて結石を把持し,摘出した。成分はリン酸カルシウム,リン酸マグネシウムアンモニウム,炭酸カルシウムの混合結石であった。術後1年6か月の現在,再発を認めていない。膀胱内にできた結石が尿道内に嵌頓し,さらにそれが膀胱内に増大してだるま状の結石となったと診断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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