文献詳細
増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅱ.基本的な検査—手技と診断のポイント
MRI検査
著者: 津ケ谷正行1 伊藤尊一郎1 永田大介1 梅本幸裕2
所属機関: 1豊川市民病院泌尿器科 2名古屋市立大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.119 - P.125
文献概要
MRIの診断上の臓器別有用性が1993年に論議されたとき,極めて有用な部位,非常に有用な部位,有用な部位,有用性が高くない部位の4段階に分類され,診断に極めて有用な部位は脳や脊髄であった。一方,副腎,腎,膀胱,前立腺などの泌尿器科領域ではいずれも3番目の有用な部位に判定された1)。その後,MRウログラフィーの登場やMRアンギオグラフィー(MRA)が腎動脈や骨盤動脈へ応用されるようになったことから,MRIが得意としていない臓器に対しても飛躍的に発展している。
本稿では,泌尿器科領域におけるMRIの基本的事項について述べる。
掲載誌情報