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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻4号

1999年03月発行

増刊号特集 泌尿器科画像診断

Ⅲ.疾患別画像診断 1.腫瘍 (3)膀胱腫瘍

膀胱癌

著者: 中川修一1 野本剛史1 三木恒治1 伊藤博敏2

所属機関: 1京都府立医科大学泌尿器科 2京都府立医科大学放射線科

ページ範囲:P.155 - P.158

文献概要

1 はじめに
 膀胱癌は50歳以上の男性に好発し(男女比3:1),前立腺癌に次いで死亡率の高い尿路悪性腫瘍である。初発症状としては血尿が多く,その8割に無症候性肉眼的血尿を認める。頻尿・排尿時痛などの膀胱刺激症状を伴うものもある。膀胱鏡を行えば容易に診断できる。腫瘍の形状・数・発生部位・大きさ・拡がりなどを詳細に観察し,直視下に生検を行い組織学的に診断を確定する。しかし膀胱癌では,癌の膀胱壁内および壁外への浸潤度は,癌の膀胱内腔面の形態などから推測するほかない。
 画像診断は,治療方針を決定するための浸潤度判定に必須である。さらに,血尿をきたす患者に対するスクリーニング検査として,経腹的超音波断層法(TAUS)が広く用いられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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