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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻4号

1999年03月発行

増刊号特集 泌尿器科画像診断

Ⅲ.疾患別画像診断 4.先天異常 (1)腎臓

単純性腎嚢胞

著者: 野田治久1 東原英二1

所属機関: 1杏林大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.200 - P.201

文献概要

1 はじめに
 単純性腎嚢胞はUSやCTの普及により日常よく経験する疾患である。本症は全年齢層でみられ,加齢により発生頻度が増加する(表)。嚢胞は1個〜数個孤立して存在し,その大きさは様々で,片側性にも両側性にも生じ得る。
 通常は無症状で,診断が確定すれば経過観察するが,圧迫症状や尿路閉塞,高血圧といった症状を呈することもあり,USガイド下の嚢胞穿刺術および硬化剤注入療法や,腹腔鏡下胞開窓術を行うこともある。嚢胞を呈するほかの疾患や悪性腫瘍との鑑別が重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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