文献詳細
増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅲ.疾患別画像診断 4.先天異常 (2)尿管
文献概要
1 はじめに
重複腎盂尿管とは,1個の腎に腎盂,尿管が重複して存在している奇形である。重複尿管には,上下両腎盂からの2本の尿管が全長にわたり2本に分かれて別々の尿管口を有する完全重複腎盂尿管と,2本の尿管が途中で吻合して1本となる不完全重複腎盂尿管とがある。
発生学的には,中腎管から尿管芽が発生する際に,尿管芽が2個発生したために生じる完全重複型(Weigert-Meyer's principle)と,尿管芽の発生は1個で発育途中で2個に分岐する不完全重複型に分かれる(図1)1)。
重複腎盂尿管とは,1個の腎に腎盂,尿管が重複して存在している奇形である。重複尿管には,上下両腎盂からの2本の尿管が全長にわたり2本に分かれて別々の尿管口を有する完全重複腎盂尿管と,2本の尿管が途中で吻合して1本となる不完全重複腎盂尿管とがある。
発生学的には,中腎管から尿管芽が発生する際に,尿管芽が2個発生したために生じる完全重複型(Weigert-Meyer's principle)と,尿管芽の発生は1個で発育途中で2個に分岐する不完全重複型に分かれる(図1)1)。
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