文献詳細
増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅲ.疾患別画像診断 4.先天異常 (2)尿管
文献概要
1 はじめに
尿管瘤とは尿管下端が嚢状に拡張した状態をいう。原因は,発生学的レベルでの尿管下端の狭窄や筋層の異常,尿生殖洞・膀胱への開口,移動過程での過剰な伸展・拡張などが指摘されており,尿管口は狭窄とは限らない。尿管瘤は従来種々の分類が試みられているが,臨床的には瘤口(尿管口)および瘤壁が膀胱内にあるか,膀胱頸部を超えて尿道に拡がっているかがポイントで,前者を単純性,後者を異所性と理解しておけばよい。
単純性では,一般に膀胱三角部を中心に存在して瘤は小さく,瘤口も狭い。成人にも多く発見されることから,成人型,正所性尿管瘤という呼称もある。
尿管瘤とは尿管下端が嚢状に拡張した状態をいう。原因は,発生学的レベルでの尿管下端の狭窄や筋層の異常,尿生殖洞・膀胱への開口,移動過程での過剰な伸展・拡張などが指摘されており,尿管口は狭窄とは限らない。尿管瘤は従来種々の分類が試みられているが,臨床的には瘤口(尿管口)および瘤壁が膀胱内にあるか,膀胱頸部を超えて尿道に拡がっているかがポイントで,前者を単純性,後者を異所性と理解しておけばよい。
単純性では,一般に膀胱三角部を中心に存在して瘤は小さく,瘤口も狭い。成人にも多く発見されることから,成人型,正所性尿管瘤という呼称もある。
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