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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻4号

1999年03月発行

増刊号特集 泌尿器科画像診断

Ⅲ.疾患別画像診断 4.先天異常 (2)尿管

尿管瘤

著者: 大島一寛1 松岡弘文1 田丸俊三1 東恩納貴文1 足立知太郎1

所属機関: 1福岡大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.248 - P.250

文献概要

1 はじめに
 尿管瘤とは尿管下端が嚢状に拡張した状態をいう。原因は,発生学的レベルでの尿管下端の狭窄や筋層の異常,尿生殖洞・膀胱への開口,移動過程での過剰な伸展・拡張などが指摘されており,尿管口は狭窄とは限らない。尿管瘤は従来種々の分類が試みられているが,臨床的には瘤口(尿管口)および瘤壁が膀胱内にあるか,膀胱頸部を超えて尿道に拡がっているかがポイントで,前者を単純性,後者を異所性と理解しておけばよい。
 単純性では,一般に膀胱三角部を中心に存在して瘤は小さく,瘤口も狭い。成人にも多く発見されることから,成人型,正所性尿管瘤という呼称もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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