文献詳細
増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅲ.疾患別画像診断 5.外傷
文献概要
1 はじめに
尿道外傷は交通事故などでみられる骨盤骨折をともなうものから,尿道のみの損傷で比較的軽症のものまで程度はさまざまで,ほとんどの場合男性にみられる。受傷後排尿ができない,尿道留置カテーテルが挿入できない,あるいは尿道からの出血が止まらないとして泌尿器科に相談される。
まずは尿道造影を行い,損傷の部位・程度を確認したのち,尿道留置カテーテルの挿入を試みるが,挿入できない場合に盲目的に無理な操作をしてはならない。外尿道口より尿道留置カテーテルが挿入できないときには,膀胱瘻を作製する(図1a)。膀胱瘻から軟性鏡を順行性に後部尿道まで挿入し,その先端からgentleにガイドワイヤーを出すと,損傷部位を超えて外尿道口側に誘導されることがあり,これにかぶせて尿道留置カテーテルを挿入できる場合もある(図1b)。このときも決して無理をせず,仮性尿道をつくらないように注意しなければならない。
尿道外傷は交通事故などでみられる骨盤骨折をともなうものから,尿道のみの損傷で比較的軽症のものまで程度はさまざまで,ほとんどの場合男性にみられる。受傷後排尿ができない,尿道留置カテーテルが挿入できない,あるいは尿道からの出血が止まらないとして泌尿器科に相談される。
まずは尿道造影を行い,損傷の部位・程度を確認したのち,尿道留置カテーテルの挿入を試みるが,挿入できない場合に盲目的に無理な操作をしてはならない。外尿道口より尿道留置カテーテルが挿入できないときには,膀胱瘻を作製する(図1a)。膀胱瘻から軟性鏡を順行性に後部尿道まで挿入し,その先端からgentleにガイドワイヤーを出すと,損傷部位を超えて外尿道口側に誘導されることがあり,これにかぶせて尿道留置カテーテルを挿入できる場合もある(図1b)。このときも決して無理をせず,仮性尿道をつくらないように注意しなければならない。
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