icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻4号

1999年03月発行

増刊号特集 泌尿器科画像診断

Ⅴ.新しい画像診断

パワードプラ

著者: 西川徹1 久直史2

所属機関: 1高知医科大学放射線科 2高知医科大学放射線部

ページ範囲:P.391 - P.395

文献概要

1 原理と検査の留意点
 超音波ドプラ表示には,(1)サンプルボリューム1点のみを観測するパルスドプラ法,(2)連続的に超音波を発射する連続波ドプラ法,(3)ドプラ信号をカラー表示するカラードプラ法,の3つがある。
 パルスドプラ法は,直交検波によって取り出されたドプラ信号をfast Fourier transform(FFT)分析にかけ,サンプルボリューム内の赤血球の流速分布を表示している。これに対しカラードプラ法は,FFT分析を用いず,直交検波器の出力信号の"振幅値"やその2乗値である"パワー値","ドプラ偏位周波数"の値から"流速の平均値"を算出している。前者のパワー値をカラー表示する場合をパワー表示(power Doppler imaging:PDI),後者の平均流速値をカラー表示する場合を流速表示と区別して呼んでいる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら