文献詳細
増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅴ.新しい画像診断
MR urography
著者: 廣橋伸治1 廣橋里奈1 尾野亘1 大倉享1 上田耕司1 高正隆1 武輪恵1 北野悟1 大石元1 打田日出夫1
所属機関: 1奈良県立医科大学放射線科・腫瘍放射線科
ページ範囲:P.403 - P.408
文献概要
尿路を非侵襲的に画像化することは,経静脈性造影剤を用いた排泄性尿路造影に始まり,現在では高速撮像法の発達によりCT urographyが可能となり,さらにMRI用経静脈性造影剤を用いたMR urographyも加わった。一方では,MRIのT2強調像が著しく高速化されたことにより,いわゆるhydrographyが可能となり,胆管膵管系に応用されたものはMR cholangiopancreatography,脊髄に応用されたものはMR myelographyと呼称されており,この技術を尿路に応用したものもMR urographyと呼称されている。
2種類のMR urographyが存在する中で,本稿では,混乱を避けるために経静脈性造影剤を用いたMR urographyを造影MRU,hydrographyの技術を応用した経静脈性造影剤を用いないMR urographyを非造影MRUと定義し,両者の撮像方法と臨床応用について,われわれの経験を基に,若干の文献的考察を加えて述べる。
掲載誌情報