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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻6号

1999年05月発行

綜説

浸潤性膀胱癌の化学療法

著者: 内藤誠二1 小藤秀嗣1

所属機関: 1九州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.381 - P.394

文献概要

 浸潤性膀胱癌に対する治療は膀胱全摘除術が基本であるが,術後約半数は遠隔転移により死亡する。MVACを中心とした多剤併用化学療法により奏効率は向上し,根治的治療の後に化学療法を施行すること(アジュバント療法)で非再発期間の延長は得られるが,それによる予後の改善は明らかではない。また,根治的治療前に化学療法を行うこと(ネオアジュバント療法)で約30%の症例においてCRが得られ,さらにTURや放射線療法を併用することにより,かなりの症例で膀胱保存が可能となっている。しかしながら,予後の改善が得られるかについては,やはりいまだに明らかではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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