文献詳細
症例
文献概要
66歳,男性。無症候性肉眼的血尿を主訴に当科へ来院した。画像診断にて左腎腫瘍および右腎盂腫瘍と診断した。入院後,尿管鏡下に右腎盂腫瘍生検を施行し,病理診断はTCCG2であった。まず左腎部分切除術を施行し,左腎機能が良好なことを腎シンチグラフィにて確認した後に,1か月後に右腎尿管摘除術を行った。病理診断は,腎細胞癌,clear cell subtypeおよび移行上皮癌grade 2であった。腎細胞癌と腎盂尿管移行上皮癌の両側発生例は稀であり,本邦第14例目と思われる。
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