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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻7号

1999年06月発行

セミナー 泌尿器科領域の最新の薬物療法・6

薬剤併用における相互作用の注意点

著者: 谷川原祐介1 南武夫1

所属機関: 1慶應義塾大学病院薬剤部

ページ範囲:P.499 - P.504

文献概要

 薬物相互作用とは,薬剤併用により有害事象が発現したり薬効が減弱することによって治療上不利益を生ずる組み合わせを意昧し,投与量と血中薬物濃度の関係が変化する薬物動態学的相互作用と,血中薬物濃度は変わらず感受性が変化する薬力学的相互作用に大別される。勃起不全治療薬バイアグラ®錠は,硝酸剤あるいはNO供与剤との併用により過度の血圧低下を引き起こすので,併用禁忌である。ニューキノロン系抗菌薬は,ある種の非ステロイド性抗炎症薬との併用により中枢性の痙攣を引き起こすことがあり,金属カチオン含有の制酸剤,鉄剤などと併用すると効果が減弱する。さらに,甘草などを含有する医療用漢方製剤などの例を挙げる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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