文献詳細
セミナー 泌尿器科領域の最新の薬物療法・6
文献概要
薬物相互作用とは,薬剤併用により有害事象が発現したり薬効が減弱することによって治療上不利益を生ずる組み合わせを意昧し,投与量と血中薬物濃度の関係が変化する薬物動態学的相互作用と,血中薬物濃度は変わらず感受性が変化する薬力学的相互作用に大別される。勃起不全治療薬バイアグラ®錠は,硝酸剤あるいはNO供与剤との併用により過度の血圧低下を引き起こすので,併用禁忌である。ニューキノロン系抗菌薬は,ある種の非ステロイド性抗炎症薬との併用により中枢性の痙攣を引き起こすことがあり,金属カチオン含有の制酸剤,鉄剤などと併用すると効果が減弱する。さらに,甘草などを含有する医療用漢方製剤などの例を挙げる。
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