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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻7号

1999年06月発行

症例

漢方薬によると思われるアレルギー性膀胱炎の2例

著者: 梅本幸裕1 粟田成毅1 窪田裕樹1 最上美保子1 阪上洋1 郡健二郎2

所属機関: 1愛知県厚生農業協同組合連合会更生病院泌尿器科 2名古屋市立大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.513 - P.515

文献概要

 65歳,男性。C型慢性肝炎にて2年間,小柴胡湯の投与を受けていた。頻尿症状が出現し,当科を受診した。膀胱生検よりアレルギー性膀胱炎と診断した。もう1例は,13歳、女性。ネフローゼ症候群にて2年間,柴苓湯の投与を受けていた。排尿時痛を認め,当科を受診した。CTにて膀胱壁の著明な肥厚を認めたため,アレルギー性膀胱炎を疑った。両者とも各種抗菌剤にて改善を認めず,漢方薬を中止したところ約1週間で症状,膿尿が改善した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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