icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻8号

1999年07月発行

綜説

勃起障害治療の最近の進歩

著者: 丸茂健12 村井勝1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科 2現 東京電力病院泌尿器科

ページ範囲:P.563 - P.573

文献概要

 勃起障害の治療は,患者の病態に応じて心理・精神療法,薬物治療,機械的素材に頼る方法,観血的方法が用いられる。これらの方法はいずれも優れた治療法であるが,それぞれの持つ短所ゆえに多くの患者を躊躇させていた。クエン酸シルデナフィルのような経口投与による有効な治療法の出現は,これらの患者が治療を受けようとする動機を高めることになると考えるが,病因にしたがった治療法の適応と,治療のリスクを念頭に置いた治療の選択が以前にも増して要求される。治療の急速な進歩は,一方では夫婦間の性とそれを取り巻く社会に波紋をもたらす可能性があり,広い範囲の医療従事者との連携による治療への取り組みも必要となるものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら