文献詳細
手術手技 基本手技・7
文献概要
本来,尿管膀胱接合部における逆流防止機構は"active"なものであるが,実際に行われる防止術式の原理は粘膜下尿管の持つ"passive"な弁作用に期待するものである。したがって,十分な長さの粘膜下トンネルを作成し,それを支える後壁の補強を行うとともに,自然な走行を確保することが最大のポイントである。神経因性膀胱,下部尿路通過障害,先天異常など続発性因子の検索が重要であることは指摘するまでもない。近年,内視鏡的治療も導入されたが,ここでは原発性VURでの膀胱内到達法を中心に述べる。
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