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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻8号

1999年07月発行

症例

癌性疼痛に有効であった,クモ膜下繰り返し注入法によるフェノール神経ブロック

著者: 梶原隆広1 常楽晃1 鈴木正彦1 金子昌司1 石井泰憲1 田利清信2

所属機関: 1埼玉社会保険病院泌尿器科 2埼玉県健康福祉部国民保険課

ページ範囲:P.623 - P.625

文献概要

 膀胱癌の右坐骨,腰椎転移による疼痛患者に対し,モルヒネを投与したが除痛効果は不十分であった。硬膜外力テーテルの留置,放射線照射でもほとんど鎮痛効果は得られなかった。そこで,腰椎クモ膜下腔に7%フェノールグリセリン0.5mlを,10分間隔で3回に分けて繰り返し注入し,神経ブロックを行ったところ,ほぼ完全な無痛が得られた。副作用として軽度の便失禁と下肢麻痺が出現したが,極めて高い除痛効果を認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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