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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻8号

1999年07月発行

症例

腎部分切除を行った腫瘍内大量出血を伴う腎血管筋脂肪腫

著者: 宗田武12 堀大輔1 東新1 宮川美榮子1

所属機関: 1島田市民病院泌尿器科 2現 京都大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.627 - P.630

文献概要

 症例は結節性硬化症のある21歳,男性。約4年前から腹部腫瘤を自覚していたが,膨満感が増強し,当院を受診した。各種画像診断により,両腎に多発する血管筋脂肪腫および腫瘍内大量出血が疑われた。栄養血管の選択的塞栓術施行後,左腎部分切除術を行ったところ,陳旧性の血液が約6,000ml貯留していた。腎血管筋脂肪腫に対して近年,塞栓術や腎温存手術が普及しているが,大量出血の合併や巨大腫瘍で腎を温存したという報告はまだ少ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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