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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻9号

1999年08月発行

症例

妊娠中に発症した嫌色素細胞性腎癌

著者: 安部崇重14 信野祐一郎1 川倉宏一1 上野洋男2 守屋仁彦3

所属機関: 1市立小樽病院泌尿器科 2市立小樽病院病理部 3北海道大学医学部泌尿器科 4現 市立札幌病院泌尿器科

ページ範囲:P.697 - P.700

文献概要

 患者は28歳,女性。妊娠9週時に、肉眼的血尿を生じ入院した。エコーにて左水腎症を,膀胱鏡にて左尿管口から血尿を認めた。その後血尿は消失し,エコー上,左水腎症は改善したが左腎静脈拡張と左腎に低吸収領域を認めた。左尿管結石自然排石,またはナットクラッカー症候群による血尿と考え,左腎低吸収領域は出産後の精査を予定し退院した。出産後,腹部CTにて左腎腫瘍を認めたため再入院し、左腎摘除術を施行した。病理診断は嫌色素細胞性腎癌であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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