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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻1号

2000年01月発行

原著

ステージI精巣腫瘍に対する精巣摘除術単独の長期治療成績

著者: 田代和也1 簗田周一1 滝沢明利1 古田昭1 岩室紳也1 鈴木正泰1 菅谷信吾2 波多野孝史2 大石幸彦2

所属機関: 1神奈川県立厚木病院泌尿器科 2東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.29 - P.32

文献概要

 最近15年間にステージI精巣腫瘍105例を高位精巣摘除術単独で治療した。症例はセミノーマが75例,セミノーマ以外の杯細胞腫瘍成分を含むもの(NSGCTT)が30例であった。平均観察期間は46.6±36.6か月であった。再発はセミノーマの9例(12%),NSGCTTの6例(20%)にそれぞれ認めた。T分類と再発には相関を認めなかった。再発例は手術,放射線や化学療法により緩解し,全例生存中である。注意深い経過観察を行えば,ステージIの精巣腫瘍患者の80%以上に精巣摘除術単独療法は有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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