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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻1号

2000年01月発行

症例

両側外鼠径ヘルニアを合併した成人型嚢胞腎

著者: 向山秀樹1 赤崎満2 兼城衛2 國吉毅3 嘉手苅勤3 大兼剛4

所属機関: 1沖縄南部徳洲会病院泌尿器科 2沖縄南部徳洲会病院外科 3沖縄南部徳洲会病院脳神経外科 4沖縄南部徳洲会病院放射線科

ページ範囲:P.53 - P.55

文献概要

 症例は32歳,男性。意識障害にて当院に入院した。クモ膜下出血の診断にて脳底動脈のクリッピング手術を施行した。入院中,下腹部腫瘤が認められ,精査・加療目的にて当科を紹介された。超音波,CT,MRIなどで成人型嚢胞腎および両外鼠径ヘルニアと診断した。腎嚢胞に悪性を疑わせる部位があり,加えて左の外鼠径ヘルニアが巨大であること,また嚢胞腎が大きいことから,悪性の否定と容量の減少を目的に嚢胞穿刺を施行した。その後,両側外鼠径ヘルニアの修復術は可能となった。ちなみに細胞診にて嚢胞液に悪性所見は認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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