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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻1号

2000年01月発行

症例

顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)産生膀胱癌

著者: 角田雄一1 竹内文夫1 石井龍1 平塚義治1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院泌尿器科

ページ範囲:P.67 - P.69

文献概要

 82歳,女性。頻尿,排尿時痛を主訴に来院した。膀胱前壁から頂部にかけて5cm大の腫瘍のため,膀胱全摘除術,無カテーテル法による両側尿管皮膚瘻造設術を施行した。術前の末梢血白血球数は20,200/mm3,血清G-CSF濃度は185pg/mlと上昇していたが,膀胱全摘除術後一時正常化した。しかし,術後3か月目に骨盤内に再発し,腫瘍の摘除を行ったが完全除去は不可能であった。患者は初診時より8か月で癌による悪液質にて死亡した。本症例は本邦20例目のG-CSF産生膀胱癌と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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