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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻10号

2000年09月発行

文献概要

綜説

心停止ドナーからの献腎移植—その現状と将来

著者: 星長清隆1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.749 - P.754

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 臓器移植成績が飛躍的に向上した反面,ドナー不足は全世界的に深刻化している。本邦では法的に脳死ドナーからの臓器移植が認められたものの,脳死ドナー数はきわめて少なく,献腎移植はほとんどが心停止ドナー腎により行われているが,その成績は欧米の脳死ドナー腎を用いた移植成績と遜色はない。そのため,本邦での心停止ドナー腎移植が,逆に欧米の移植関係者から注目されている。本稿では心停止ドナーからの腎移植について,その歴史的背景や体内局所灌流冷却法の工夫,欧米および本邦での最近の移植成績,心停止ドナーからの肝や膵などの臓器移植の可能性,心停止ドナーの積極的活用による移植臓器不足の緩和の可能性などについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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