臨床泌尿器科54巻10号

2000年09月発行

手術手技 基本手技・21

上皮小体摘除術

著者： 藤田民夫¹

所属機関： ¹名古屋記念病院泌尿器科

ページ範囲：P.755 - P.761

文献概要

　原発性，二次性の上皮小体機能亢進症に対する上皮小体摘除術の手術手技について紹介した。上皮小体の局在は極めて多様性があり，術前の局在診断にも限界があることから，術野における探索は極めて重要である。適切に上皮小体を探索するためには，術者がいかに巧妙に止血操作をするかではなく，頸部の正しい解剖学的な理解をもとにいかに出血をさせないかを考え手術操作を行うことが必要であることを強調した。