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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻10号

2000年09月発行

症例

経皮的動脈塞栓術を施行した移植腎機能廃絶腎

著者: 杉山貴之12 平野恭弘1 石川晃1 牛山知己1 鈴木和雄1 藤田公生1

所属機関: 1浜松医科大学泌尿器科 2現 榛原総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.795 - P.798

文献概要

 症例は55歳男性。1987年8月献腎移植を受けたが,1993年12月31日に慢性拒絶反応による腎機能低下のため血液透析再導入。以後免疫抑制剤を減量し,1997年8月中止した。同年10月頃より右下腹部腫脹,移植腎部疼痛を自覚。慢性拒絶反応により低侵襲な治療を第一に考え,経皮的移植腎動脈塞栓術を施行。塞栓術5日後まで軽度の発熱を認めた以外重篤な合併症は認めなかった。移植腎摘除術の適応のある患者に対し,移植腎動脈塞栓術は試みるべきより低侵襲的な治療と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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