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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻10号

2000年09月発行

症例

骨盤部外傷に合併した勃起不全に対するクエン酸シルデナフィル有効例

著者: 小林達也1 太田憲吾1 城谷建二1 曽根淳史1 森岡政明1 田中啓幹1

所属機関: 1川崎医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.803 - P.806

文献概要

 症例は23歳,男性。1999年6月6日,交通外傷で当院救急外来に搬送される。受傷時の診断は骨盤骨折,骨盤内出血に伴う出血性ショック,尿道損傷であった。同日,緊急処置として骨盤内出血に対して骨盤内動脈塞栓術を施行。また,同時に尿道損傷に対し経皮的膀胱瘻造設術を施行した。受傷後2か月目に内視鏡的尿道形成術を施行。受傷後3か月目には再狭窄に対し直視下内尿道切開術を施行した。Erectile Dysfunction(勃起不全,ED)については受傷後2か月目でInternational Index of Erectile Function5(国際勃起機能スコア,IIEF5);1点,Nocturnal Penile Tumescence(夜間勃起現象,NPT);Ocmであった。その後,受傷後5か月目にクエン酸シルデナフィル50mgから開始したところ,IIEF5;10点,NPT;3.5cmに上昇し,射精も可能となり7か月目の現在もクエン酸シルデナフィル50mgも使用しており良好な経過である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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