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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻12号

2000年11月発行

ディベート 超音波ガイド下前立腺生検術

前立腺生検は果たして6針で十分か—6針以上必要とする立場から

著者: 赤倉功一郎1 石原正治1 伊藤晴夫1

所属機関: 1千葉大学医学部泌尿盟科

ページ範囲:P.971 - P.975

文献概要

 前立腺癌の診断や治療方針の決定には経直腸的超音波断層法ガイドドの無作為系統的生検が有用である。前立腺左右両葉の尖部,中央部,底部から1針ずつ採取する6分割生検が標準的とされるが,さらに外側peripheral zoneの生検を追加すると癌検出率を向上させることが期待できる。したがって,前立腺横断面積の広い中央部においては外側peripheral zoneと内側部位とを生検し,ほかは標準的方法に準拠して合計8針の生検を行うことが推奨される。生検所見を治療方針決定や予後判定の因子として用いる目的においても,このように前立腺の各部位からなるべく均等に組織を採取する意義は大きいものと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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