icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻13号

2000年12月発行

原著

若年者(30歳未満)に認められた膀胱腫瘍12例の臨床的検討

著者: 湯本隆文1 池本庸1 大石幸彦1 小野寺昭一1 田代和也1 阿部和弘1 長谷川太郎1 山田裕紀1 下村達也1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1021 - P.1024

文献概要

 1978年から1999年までに当科で経験した30歳未満の膀胱腫瘍例12例を集計し,その臨床像の特徴を検討した。12例はいずれも20歳台の表在性腫瘍で,10歳台は1例もなかった。腫瘍の分化度もG3は1例のみであり,ほとんどはG1であった。G2,G3が認められた各1例は後療法を行ったが,いずれも再発傾向はなく,予後良好と考えられた。当施設の同期間における30歳以上の膀胱腫瘍に比し,有意にlow grade,low stageであった。今回の12例もこれまでの若年膀胱腫瘍本邦報告例64例と同様の腫瘍特性を有するものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら