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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻13号

2000年12月発行

原著

上部尿路病変に対する細径軟性尿管鏡の有用性

著者: 瀬戸親1 森下裕志1 溝上敦1 小松和人1 高栄哲1 横山修1 越田潔1 打林忠雄1 並木幹夫1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1025 - P.1029

文献概要

 細径軟性尿管鏡は上部尿路病変の診断・治療に重要な役割を担いつつある。今回,われわれの使用した細径軟性尿管鏡は先端部外径6.9Fr.,攣曲角はup,downとも180゜であった。1999年9月より2000年6月までに11例(特発性腎出血3例,上部尿路腫瘍疑い5例,腎結石3例)に対し計13回,細径軟性尿管鏡の使用を試みた。当初の目的を達成し得た成功例は11例中9例で,失敗例は使用直前に軟性尿管鏡の故障が判明した1例と高度尿管屈曲のため挿入が不可能であった1例であった。軟性尿管鏡は操作性に優れている反面,耐久性が低いことを念頭において検査・治療にあたるべきであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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