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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

原著

病期Ⅰ精巣セミノーマにおける再発危険因子の検討

著者: 鈴木一実1 小林実1 湯澤政行1 村石修1 森田辰男1 徳江章彦1

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.129 - P.132

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 病期Ⅰ精巣セミノーマ42例中,術後サーベイランスを施行した(以下,観察群)24例において,術後放射線治療を施行した(以下,照射群)18例と再発に関して比較検討し,臨床病理学的に再発危険因子の検討を行った。観察群は平均年齢36.7歳,平均観察期間は46.5か月,照射群は平均年齢38.3歳,平均観察期間141.1か月であった。観察群の再発危険因子として,①患者年齢,②β—hCG値.③LDH値,④炎症反応の有無,⑤腫瘍最大径,⑥pT病期,⑦腫瘍の出血・壊死,⑧腫瘍細胞の分裂像の数,⑨腫瘍内の合胞体性巨細胞の有無、⑩腫瘍の脈管侵襲を検討した。観察群の再発患者は5例(20.8%),照射群は1例(5.6%)であった。観察群の再発症例は,化学療法などの治療により全例生存している。また,観察群の再発危険因子の検討では,単変量解析にて腫瘍細胞の分裂像の数が有意に再発に関連していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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