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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

原著

腹腔鏡下手術時代の経背面式副腎摘除術

著者: 高井計弘1 松本信也1 和田恵1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.211 - P.215

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 最近,腹腔鏡下副腎摘除術症例が増加し,特に手術適応のインシデンタローマでは第1選択と考えられる。一方,欧米で腹腔鏡手技が台頭するまでは副腎摘除術の第1選択で今も症例により行われている経背面式摘除術は,本邦では一般的ではない。今回,インシデンタローマの3例と原発性アルドステロン症および褐色細胞腫の各々1例,計5例に対して経背面式副腎摘除術を行った。平均手術時間は161分,平均出血量は134mlであった。食事や歩行など術後回復は早く,1週間の退院も可能であった。腹腔鏡下手技も全例で可能ではなく,開放手術の中で最も侵襲が少なく腫瘍に直達できる経背面式は,今なお腹腔鏡下手術に次ぐ選択として修得すべき手技と考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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