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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

症例

副腎血管腫性嚢腫

著者: 鈴木一裕1 荻原雅彦1 柳田知彦1 鈴木孝行1 山口脩1 鈴木理2

所属機関: 1福島県立医科大学医学部泌尿器科 2福島県立医科大学医学部第1病理

ページ範囲:P.225 - P.227

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 症例は28歳,女性。突然右側腹部痛が出現し,近医を受診した。腹部CT検査にて右腎上方に占拠性病変が認められ,当院へ紹介となった。CT,MRI所見上,右副腎に嚢胞性病変が存在しており,一部実質性部分もみられた。内分泌学的検査では異常は認められず,非機能性副腎腫瘍と考えられたが悪性を否定できず,左副腎摘出術を施行した。病理組織学的診断は,Ⅷ因子免疫染色陽性の上皮細胞より構成される血管腫性嚢腫であった。副腎血管腫性嚢腫の報告は,自験例が本邦第2例目であると思われたが,稀な疾患であり,術前における腫瘍との鑑別は困難であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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