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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

症例

血胸を続発した腎外傷

著者: 清水洋祐12 山本新吾1

所属機関: 1浜松労災病院泌尿器科 2現 田附興風会北野病院泌尿器科

ページ範囲:P.243 - P.245

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 35歳,男性。サッカーの練習中に右側腹部を強く蹴られ,右側腹部痛および嘔吐を主訴に受診した。CT上右腎裂傷を認め,即日当科へ入院となった。入院時の胸部X線では異常を認めなかった。保存的治療をしていたところ,4日後に血胸を認め,著明な後腹膜出血による血胸と診断した。経過観察のみにて血胸は徐々に改善し,40日後には完全に消失した。腎外傷を認めた場合は,血胸の出現に留意し,定期的に胸部X線を施行する必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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