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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻3号

2000年03月発行

症例

鎮暈薬大量服用による薬剤性尿閉

著者: 鈴木一実1 森田辰男1 徳江章彦1 滑川道人2

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科 2自治医科大学神経内科

ページ範囲:P.252 - P.253

文献概要

 症例は22歳,生来健康な女性。意識障害と眼球異常運動,上肢の痙攣を家族が発見し来院した。入院後精査を行ったが意識障害の原因は不明で,ウイルス性脳炎などを第一に考え治療を開始した。意識障害,眼球異常運動,上肢の痙攣は数日で改善したが,留置していた尿道カテーテル抜去後も自排尿はなく,導尿を施行した。その後泌尿器科を受診し,同日に間歇的自己導尿を指導し,3日後より徐々に自排尿が可能となった。尿閉を含む今回の様々な症状は,自殺企図のための鎮暈薬大量服用によるものであると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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