文献詳細
増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅹ.メディカルエッセイ
文献概要
1991年10月から1992年9月までの1年間,米国テキサス州ヒューストンにあるMD Anderson Cancer Centerの泌尿器科前立腺外来において,前立腺癌の超音波診断に携わる機会があった。何をしていたかというと,前立腺外来において,受診した患者に経直腸的超音波断層法を行い,癌が疑われる場合には前立腺生検を行って診断をつけるのが主な役割であった。
これは,よくいう留学ではなくて,仕事である。責任も大きいが,その代わりに身分は,faculty memberの一員として遇されていた。私には,1人の看護婦と2人のphysician's assistantがついてくれて,いろいろな面でサポートしてくれた。Physician's assistantというのは日本にはない職種であるが,要するに医師が医療行為をする場合にまわりの雑用をいろいろしてくれる文字どおりの助手である。ただし,医師の監督の下では,生検などの医療行為そのものもすることができる。
これは,よくいう留学ではなくて,仕事である。責任も大きいが,その代わりに身分は,faculty memberの一員として遇されていた。私には,1人の看護婦と2人のphysician's assistantがついてくれて,いろいろな面でサポートしてくれた。Physician's assistantというのは日本にはない職種であるが,要するに医師が医療行為をする場合にまわりの雑用をいろいろしてくれる文字どおりの助手である。ただし,医師の監督の下では,生検などの医療行為そのものもすることができる。
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