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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻5号

2000年04月発行

文献概要

症例

精巣鞘膜腔内中皮嚢胞

著者: 元森照夫1 島田明彦2 川越伸俊2 中並正之2 松岡啓2 野田進士2

所属機関: 1福岡県立柳川病院泌尿器科 2久留米大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.317 - P.319

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 症例は60歳,男性。主訴は左陰嚢腫大であつた。初診時に左陰嚢腫大を認め,超音波検査にて多房性の水瘤を認めたため,陰嚢内多房性水瘤の診断にて入院した。入院後の諸検査にても同様の診断にて,多房性精液瘤や多房性陰嚢水腫を考えて試験開嚢術を施行した。水瘤の剥離は比較的容易で明らかに多房性で,その起始部は精巣上体頭部にあると考えられた。起始部にて結紮切断し,摘出した。水瘤の内容液には精子を多数認め,臨床的には多房性精液瘤と診断したが,病理学的には水瘤の表面は中皮細胞が主体で,嚢胞との診断にて最終的に精巣鞘膜腔内中皮嚢胞と診断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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