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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻5号

2000年04月発行

文献概要

症例

遊離小体と索状物を伴った小児精巣水瘤

著者: 佐藤直秀1 小竹忠1 正井基之1 石田康生2 長尾孝一2

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院泌尿器科 2帝京大学医学部附属市原病院病理部

ページ範囲:P.323 - P.326

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 3歳10か月の男児。右陰嚢腫大を主訴に,1996年6月に当科を受診し,精巣水瘤根治術を施行した。水瘤内には,白色嚢腫状と赤色充実性の2つの遊離小体と1本の索状物が存在していた。これらの構造物は,術前に陰嚢超音波検査で同定可能であつた。病理所見からは,遊離小体と索状物は水瘤壁が脱落して形成されたものと考えられた。嚢腫状腫瘤と索状物を合併した精巣水瘤は,本邦における文献上初めての報告例と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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