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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻6号

2000年05月発行

特集 泌尿器切除標本の取り扱い方

Ⅱ.各論

腎盂・尿管癌切除標本の取り扱い方

著者: 黒田秀也1 中井康友1 月川真1

所属機関: 1大手前病院泌尿器科

ページ範囲:P.395 - P.400

文献概要

 腎盂・尿管癌で摘出された腎・尿管の標本作製の実際的な方法について概説した。腎の外縁から尿管下端まで標本を切開し,捺印細胞診,迅速病理検査,遺伝子検索のための検体を採取したのち,尿管をボードに固定した上でホルマリン固定する。腎盂は,腎切開面に垂直に切り出して標本を作製する。原則として,浸潤性尿管癌は尿管を輪切り状に,表在性尿管癌は尿管を長軸方向に切り出す。非病変部の尿管は長く切り出し,渦巻き状に包埋して全尿管の上皮内癌(CIS)病変を検索するのが効率的である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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