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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻6号

2000年05月発行

症例

ビカルタミドにより惹起された重症肝障害

著者: 池本庸1 清田浩1 阿部和弘1 長谷川太郎1 大石幸彦1 相澤良夫2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科 2東京慈恵会医科大学第1内科

ページ範囲:P.489 - P.491

文献概要

 79歳,男性。前立腺癌新鮮例,病期D1と診断し,total androgen blockageとして酢酸ゴセレリン(3.6mg/4週)とビカルタミド(80mg/日)による治療を開始した。投与前,投与1か月後の肝機能検査は正常であったが,投与43日目に上腹部痛を訴えて緊急受診した。検査上,肝機能障害が強かったので入院し,ビカルタミド投与を中止した。AST,ALTは投与開始後48日目に最高値(それぞれ403IU/l,512IU/l)に,総ビリルビンは47日目に最高値(5mg/dl)となり,そののち自然寛解した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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