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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻8号

2000年07月発行

原著

難治性精巣腫瘍に対する末梢血幹細胞移植(PBSCT)併用超大量化学療法の検討

著者: 松本成史12 松田久雄13 上島成也14 栗田孝14

所属機関: 1近畿大学医学部泌尿器科学教室 2現 近畿大学医学部堺病院泌尿器科 3現 有燐会東大阪病院泌尿器科 4現 済美会昭和病院泌尿器科

ページ範囲:P.615 - P.618

文献概要

 難治性精巣腫瘍に対しPBSCT併用超大量化学療法を4例に施行し,その有用性について検討した。年齢は25〜38歳で,全例日本泌尿器科学会病理分類はstage Ⅲ B2,Indiana分類ではadvancedであった。方法はPBSCT研究会精巣腫瘍分科会のレジメンに準じて施行した。結果は,CR 1例,PR 1例,Cancer Death 2例で,CRの1例は二次性白血病を併発した。今回の4例は,PBSCT併用超大量化学療法前に様々な化学療法を施行しており,末梢血幹細胞採取が困難な症例が存在した。難治性精巣腫瘍に対しては当初より念頭に入れるべきであり,その対象や方法などには検討の余地があると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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